2008年02月08日

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  シェルターから出て来たヒキさん。餌は食べなかったので、外に出たいん
  やと思います。プラケースから出すと、お部屋の中を徘徊。歩き周ります。

  多分・・・ 故郷の渓流に帰りたいんやと思います。ヒキガエルの産卵は今。
  まだ寒いこの時季に始まります。10~18㎝にもなる大型のヒキガエルも、
  生まれたばかりはたった5~10㎜。人間の爪ほどの小さなサイズです。
  だから1ペアで数千個の卵を産みます。アマガエルで数百個。生き延びる
  個体数と産卵数は比例します。ヒキは自然界の他生物がまだ冬眠してる
  この寒い時期に産卵しもう一度、冬眠します。オタマジャクシ期間も短く、
  外敵が少ないこの寒い時期に少しでも成長しようとするのは、彼らの種の
  保存の為の、生き延びる為の手段なんや思います。普段は渓流から離れ
  山奥で暮らすナガレヒキガエルは産卵の為に、生まれた渓流に歩いて戻
  ってくるそうです。何キロ離れてても、どんなに遠くても、生まれた渓流を
  覚えていて戻ってくるそう。鮭が生まれ故郷の川に帰るみたいに・・・。

  ヒキさんも多分、故郷の渓流に帰りたいんやと思います。この子の故郷
  はどこやろ?近所のおじさんが奈良の山奥の渓流から卵塊を持ち帰って
  来て、ぼーやん家で育ったので、どこが故郷かわかりません。ヒキさん
  が帰りたくても連れてってあげることもできひん。恐らくヒキさんは♀なの
  で、お腹の中で卵が出来ると思います。それが自然の営み。もしかしたら
  すでにもう、今もヒキさんの体内に、出来てるんかも知れません?

  カエルさんの産卵は交尾ではありません。「包接」です。♂が鳴いて♀を呼び
  ます。産卵準備の出来た♀は、♂の鳴き声に誘われて水場に来ます。  
  お互いのフィーリングが合えば、♀は♂が上に乗るのを許します。上に乗
  った♂はどんなことがあっても離れようとはしません。食い込むぐらいの
  強い力で♀を掴みます。ヒキガエルの場合はよく「蛙合戦」と呼ばれます。
  カエルの場合、♂:♀の比率は10:1。圧倒的に♀が少ないので、奪い合いに
  なります。産卵期のヒキガエルは何にでも飛びついて上に乗ろうとします。
  1匹の♀に数匹の♂が抱きついて中の♀が圧死することもあるそうです。
  命がけの産卵です。めでたくライバルに競り勝った♂は、♀の上に乗って
  前脚で♀を締め付けたり、後脚で脇腹を挟んだり蹴ったり扱いたりして、
  ♀に刺激を与えて産卵を誘発して補助します。で、♀が産卵した瞬間に♂
  が精子を掛けます。精子が上手く掛からなかった卵は当然、無精卵。卵が
  全部、孵るとは限りません。「ヤドクガエル」の中にはこの無精卵だけを
  餌にして子育てするカエルさんもいます。人工飼育は成功しないそうです。

  ヒキさんは、♂がいないので産卵もできません。包接できなかったら卵は
  自然に体内で吸収されるそうですが、産みたいハズ。生き物を人間の勝手
  で閉じ込めるってなんと罪なことかと改めて思います。種の保存って言う
  生き物の根本的な権利を奪ってる・・・。出して~って暴れるヒキさんを見て
  反省しました。キョロキョロしながら徘徊するヒキさん。故郷のない子にし
  てしまった。こんな場合でも、産卵時季になると渓流を目指すのが性みたい
  で歩いても歩いても落ち着きません。この先、どうしよう? ♂に来て貰って
  ペアにする? ← 相性が悪かったら?産卵する水場の管理は?
  奈良の山奥の渓流に戻す? ← 一度飼育したら、自然界では生きていか
  れへんし、個体の移動は生態系を乱します。暴れるヒキさんを見てたら、
  泣けてきました。取り合えず毎日、ヒキさんが出たそうにしたらプラケース
  から出して落ち着くまで歩いて貰うことぐらいしかできません。ごめん・・・



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